「くまのプーさん」とその仲間たち
わたしも同じこと思ってた!
「WHOLE BRAIN」の中で神経解剖学者の著者、ジル・ボルト・テイラーさんは、「考える左脳」「感じる左脳」「感じる右脳」「考える右脳」の4つのキャラに、自分がしっくりくると感じる名前をつけることを勧めています。
そこで私は、「くまのプーさん」に出てくるキャラクターの名前をつけました。以前から、クライアントさんに、「何かと心配性のピグレット、いつもリーダーになりたがるラビット、常にくよくよしているイーヨー、知識豊富で頭でっかちなオウル、おおらかでおっとりしたプーさん・・・このキャラみたいな、いろんな自分が自分の中にいて当たり前なのですよ!」という話をしていました。だから、本を読んで4つのキャラに名前をつけるのも、何の迷いもなく、「くまのプーさん」でつけることにしました。
キャラクター紹介
この4人のキャラを象徴するお話(「プー横丁にたった家」より)
上記のキャラクターを象徴したお話をご紹介します。
※クリストファー・ロビン・・・プーやその仲間たち(ぬいぐるみ)の持ち主。「くまのプーさん」筆者の息子。
私の中の4つのキャラとクリストファー・ロビン
森の中は、常に、プーさんやその仲間たちによって、事件や冒険が繰り広げられています。
私の日常も同じです。問題と感じることに出くわしたり、やりたいな~という想いを抱いたり・・・それにどのように対応しようかと、毎日毎時間が思案や選択の連続です。気づかぬ間に「考える左脳」ラビットが勝手に活性化し、ひとりであれこれ仕切り始めます。そして、繋がりの深い「感じる左脳」ピグレットの声をつい拾ってしまうので、一旦ネガティブな方向に走り出すと、ちょっと厄介です。
この私の頭と心の様子を、4つのキャラを使って、「帰宅時に車で渋滞に巻き込まれたとき」という場面を例にとって表してみると・・・。
あ~、帰りが遅くなる。もう少し早く出ればよかったのに、〇〇さんがしゃべりかけてきたからな・・・。帰ったら真っ先に洗濯物を取り入れて、米を洗って・・・。いや、風呂のスイッチを押すのが先か?米を炊いてる間に、味噌汁を作って・・・。かぼちゃも焚きたいから、鍋は小さい方を味噌汁に使って・・・。あ、この車線は左に寄っておいた方がスムーズかな?
今日はおいしいごはんができるといいな♡ん?この道は、右車線の方が流れる気がする。なんとなく。
え~、6時までに帰り着けるのかな?〇〇さんの話、なかなか切れなかったな。〇〇さん、喋りすぎ!・・・でも、私もどうして、「もう帰らなきゃ!またね!」て、言えないのかな?自分がいやになっちゃう。洗濯物が湿ってたらどうしよう?目が回る忙しさ。私の負担、多すぎない?そう言えば昨日の夜だって遅かったし。今日は早く寝たいのになあ。睡眠時間が短いと健康にも美容にもよくないってこの間もテレビで・・・・・
新しくできたケーキ屋さんが見えて来たぞ!行ってみたいな~!
ね?ラビットとピグレットが、とってもお喋りなんです。最終的に、自分がどう動くかということについては、主導権を握りたがるラビットに他のキャラが従っていることが多いです。これは、うまくいくときもあれば、うまくいかないときもありますが、この日の場合、ピグレットがいろんなネガティブを引っ張り出してきているから、このままではきっとうまくいきません。イライラが募って判断を誤り、とっても不機嫌な顔で帰宅すること間違いなしです。以前の私です。でも今は、私の中でクリストファーロビンを登場させられるから、うまくいく確率はうんと上がります。こんな具合です。
ねえねえ、どうする?
ラビットは左車線に入りたいんだね。
ピグレットは少しでも早く帰りたがっているよ。
ティガーはケーキ屋さんのこと考えてるね。
プーは、何となく右車線がいいって。
そしたら、ラビットははたと他の仲間の存在に気づき、意見をまとめようとするのです。そして、他の仲間は言うのです。
あ~、そう言えば、ケーキ屋さんができたんだった。行ってみたいけど、今日はやめておこう。近いうち・・・そうだな、今月中には行くとしよう。きっと今日もお店からたくさん車が出てくるだろうね。それなら右車線を走っておいた方が早そうだね。
O.K!
O.K!
その方が早く帰れそうだね。
O.K!
わ~い。ケーキ屋さんに行く日が楽しみ!
実践あるのみ!
私は、この作戦会議ができるようになったおかげで、そのままの自分がノンストレスで心地よく過ごしている時間がとても多くなりました。
とは言っても、常に極楽のような状態ではなく、怒りも悲しみも不安もちゃんと感じています。何だか今日はやる気が出ない・・・そんな日ももちろんあります。
でも、どこかで余裕を感じられるのです。それは、ちょっと時間をとって、クリストファーロビンを登場させると大丈夫!と、わかっているからです。
これは、実践してみて、その効果を感じることができたら、掴める感覚です。自転車に乗る練習と似ています。
多分、乗りこなしているのは「自分のエゴ」という自転車。私もまだまだ練習途中ですが、「乗れている」と感じるときは、本当に気持ちがよいです。そして、自転車を上手に乗れる人が多い方が道路が安全なように、自分のエゴを乗りこなせる人が多い方が世界は平和になると確信しています。
平和な世界を足元から固めて創っていきたい方と一緒に、励まし合いながら、楽しんで実践していきたいと願っています。